米Googleが年内にオリジナルスマートウォッチ「Pixel Watch」(仮)を発表することはない──米テクノロジー系メディアTom's Guideは8月31日(現地時間)、Google幹部へのインタビューに基づいてそう報じた。
GoogleのスマートウォッチOS「Wear OS by Google」担当エンジニアリングディレクター、マイルス・バー氏はインタビューで、「万人のための時計が理想だが、われわれはまだその地点に到達していない。現在はパートナーにフォーカスしている」と語った。
バー氏はPixel Watchを否定したわけではなく、「Google Pixelというブランドはスマートフォンでは最高の体験を提供するものだ。(スマートウォッチでも)Googleの強みであるAIと機械学習をGoogleアシスタントで端末にしっかり統合することになるだろう」と将来的な製品コンセプトについて触れた。
8月に、Fossil、カシオ、スカーゲンなどが立て続けに新しいWear OS端末を発表したことは、「パートナーにフォーカス」していることの成果なのだろう。
同社は8月29日にWear OSを向こう数カ月かけてアップデートすると発表した。このアップデートはユーザーインタフェースの改善が中心だ。バー氏はインタビューで、来年初旬のOSアップデートで、バッテリー持続時間の改善を計画していると語った。
Googleは29日のアップデート発表でバージョンについて触れておらず、今後もバージョンは付けないようだ。バー氏は「バージョンナンバーはなくしたいと思っている」とし、その理由を「ユーザーを待たせずに常に改善していきたいから」と説明した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR