自動運転車に座ってヘッドマウントディスプレイを装着すると、憧れのキャラクターとVR空間でデートができる——そんなコンセプトのVR(仮想現実)体験ブースを、トヨタ紡織、自動運転システムを開発するティアフォーと同社子会社のシナスタジアが「東京ゲームショウ2018」(千葉・幕張メッセ、9月20〜21日はビジネスデイ、一般公開日は22〜23日)に出展している。トヨタ紡織が完全自動運転車を想定して開発した車内空間コンセプトモデル「MOOX」の中で、サファイアという女性キャラクターとのドライブデートが体験できる。
VR空間の舞台は「国営ひたち海浜公園」(茨城県ひたちなか市)で、実際に公園を360度撮影した動画とCGを組み合わせた。横を向くとサファイアが座っており、「丘の上までコキアを見にいこう」などと公園内を案内してくれる。
実際の景色と違うのは、サファイアの案内に合わせて風景が大胆に変化するところだ。彼女が「春になるとネモフィラがこの辺りを埋め尽くすの」と言えばコキアは満開のネモフィラに変わり、夜になれば空に花火が打ち上げられる。
トヨタ紡織の山内克仁氏(車室空間開発部商品企画開発室 室長)は「人が運転しなくなった時、クルマの中で新しいことをやりたいと思って作った。例えば憧れのVTuberがガイドや話し相手になってくれたら楽しいのではないか」
「クルマに乗る時は1人という人も多い。完全自動運転になって運転をしなくなったら、昼寝をしたりスマホをいじったりするだけという人もいるのではないか。クルマで移動する価値として、運転しなくなった時に新しいことを提供したい」(山内氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR