いやもうデジカメ史上もっとも荒唐無稽、といっても過言じゃないカメラが発売されたのである。荒唐無稽の前に前代未聞空前絶後超弩級とつけてもいいくらい。まあ突出した個性を持つ……どころか思い切り突き破ってるカメラである。
それが巨大なコンパクトカメラ、ニコンの「P1000」。
そもそも前モデルからして、トンデモなかったのだ。ほとんどのメーカーが50倍だ60倍だと競ってる中でいきなり85倍ズームが登場した。それが「P900」で、2015年3月のこと。
その後、コンデジ市場の低迷ともに超高倍率ズーム機も下火になり、P900の後継機も出ないので、もうこのジャンルも終わるのだろうかと思いきや、うちはまだ忘れていませんよとばかりにP1000がやってきたのだ。
85倍でもトンデモなかったのに、とうとう100倍超の125倍ズームである。もはや荒唐無稽といっていいレベル。それでいったい何が撮れるのか。
P1000は巨大なボディを持つコンパクトカメラ。いやどこもコンパクトじゃないのだけど、レンズ一体型カメラを業界ではまとめて「コンパクトカメラ」と称しているのだからしょうがない。
巨大さのほとんどはレンズ。24-3000mm相当の125倍。イメージセンサーは1/2.3型で1600万画素と普及型コンデジのものなのだが、レンズの実焦点距離が望遠側で539mmもあるのだからレンズがデカいのも当然なのである。
重さは約1.4キログラム。ちなみに1型センサー搭載のハイエンド25倍ズーム機であるソニーの「RX10M4」が1キログラムちょっとだからそれより重い。
女子が抱っこすると似合うデカさだ。
で、実際125倍ズームってどのくらいなのか。数字がデカすぎてピンとこないであろうから最初にいつものガスタンクから。
で、これをズーミングしていく。
そしてこれが3000mm相当の超望遠だ。
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