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前代未聞の“巨大コンパクトカメラ” ニコン「P1000」で月を狙う(4/5 ページ)

» 2018年10月01日 10時48分 公開
[荻窪圭ITmedia]

鳥モードと月モードを使いこなそう

 さてP1000の真骨頂はやはり「鳥モード」と「月モード」。

 まあ超弩級望遠があったら、鳥や月は撮りたくなるよねってことで。

 さすがにAF速度は普通のコントラスト検出AFだし、カメラのレスポンスもそこまで速いわけじゃないので飛ぶ鳥を撮るとか、動き回ってる鳥に瞬時にフォーカスを、ってのは難しいが止まってる鳥ならかなりイケる。少なくとも、AF速度やレスポンスはP900よりずっと良くなった。

 三脚に装着して別売りのドットサイトを付けるのもよし。

アクセサリシューにドットサイトを装着
後ろから見る。両側のダイヤルでドットの位置を調節。ドットのサイズや明るさも調整できる
ドットサイトはフレーミングの助けとなる装置。あらかじめドットの位置を微調整しておき、ここを覗いて緑の点が被写体に重なるようカメラの向きを調整する。まあ「クイックバックズームボタン」を使うという手もあるが

 ただ、このカメラ、重い割に三脚穴がボディの真下にあって重量バランス的にちょっと不安定なとこがあるので、三脚はそれなりにがっしりしたものを使うこと。雲台もボール雲台よりはちゃんとレバーの付いた3ウェイ雲台がいい。

 で、鳥モードにすると、鳥を撮るのに適したセッティングになって連写モードになる。

 OKボタンを押すと500mmにセットされるので、そこでフレーミングして必要なところまでズーミングするのが良かろう。

鳥モード時の画面。さらに連写をオンにするとなお良し。ちなみにテーブル三脚ではまったくもって不安定でありました。池の中州にいたアオサギをここまで大きく撮れるのは素晴らしい
蓮の上にとまったスズメを見つけたので手持ちで3000mm相当で撮影。近くで撮りづらい小さな鳥も3000mmあれば問題なし。いったん中心にフレーミングしたあとでズームアップするのがお勧め

 月モードは……なんと恐ろしいことに、3000mmで撮ると月がギリギリはみでるかでないかという望遠っぷり。

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