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ポケGOでEXレイド再開もトラブル相次ぐ 直前のキャンセル多発

» 2018年10月03日 12時54分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 スマートフォンゲーム「Pokemon GO」(ポケモンGO)で10月2日から新しいEXレイドボス「デオキシス」が登場しています。しかし、当日は一部の対象ジムで開始直前にEXレイドがキャンセルされる不具合が発生し、多くのトレーナーが混乱する事態になりました。開発・運営元の米NianticはTwitterなどで原因の調査を約束しており、今後の対応が注目されます。

 EXレイドは、特定のジムでレイドバトルを行ったトレーナーに抽選でパスを配布する“招待制”の特別なレイドバトルです。2017年に始まり、カントー地方の伝説のポケモン「ミュウツー」がゲットできるとあって人気を集めました。2日はレイドボスがホウエン地方の幻のポケモン、デオキシスに代わった初日で、同時にいくつかの機能改善も行われていました。

 例えば黒いレイドパス(EXレイドパス)を受け取ったトレーナーは、フレンド(親友以上)を一人招待できるようになりました。またEXレイドの招待を狙って「マーキング」と呼ばれるレイド周りをする人にとっては、対象ジムに「特別なレイドバトル」と表記されたことで分かりやすくなりました。この他にも従来はEXレイドパスを送付したジムはEXレイドが実施されるまでの1週間程度、通常レイド卵(伝説レイドを含む)が出現しない仕様になっていたのですが、今回からその期間も通常レイドが実施されるようになっていました。

 直前キャンセル騒動については、3つ目の変更点が影響したと推測しているトレーナーが多いようです。というのも、キャンセル通知(EXレイドパスの画面に表示)が届いたジムに通常レイド卵が出現しているケースが複数報告されているから。本来ならEXレイドを優先して止めるはずの通常レイド卵が出現し、EXレイドとバッティングしたため、EXレイドの方がキャンセルされてしまったのではないかと考えているわけです。もちろん真相はまだ分かりません。

新しいEXレイドボス「デオキシス」

 直前キャンセルに遭ったトレーナーにはおわびとして「ほしのすな」や「プレミアムレイドパス」2枚が配布されていますが、気が済まない人も多いでしょう。何しろ代替わりして初のEXレイド開催です。初日ゲットを目指し、有料のプレミアムレイドパスを購入してマーキングにいそしんでいた人が多くいました。また平日開催のために仕事を調整し、あるいは有給休暇をとっていた人達、今回から導入された招待システムを利用して知人を誘った人達も……。にもかかわらず、開始1時間前から40分前にキャンセル通知が届くという、なんともやるせない事態が日本全国、いえ世界各地で発生しました。

 ゲーム内イベントとはいえ、位置情報を使ったポケモンGOの場合、ユーザーの動き方はリアルイベントと何も変わりません。参加者は仕事や学校の都合をつけ、時間を使い、場合によっては交通費をかけて参加しますから、実生活への影響が大きいのです。

 現地に行き、周りの人達と一緒にイベントに参加すれば勝利やポケモンゲットの喜びは大きく増します。それがポケモンGOの魅力の1つですが、同時にうまくいかなかったときの落胆も増大させてしまうことを、運営側は肝に銘じるべきでしょう。

 Niantic側は原因の調査を約束しています。今後は速やかに調査を進め、結果を公表してほしいと思います。

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