米Googleが一般ユーザー向けコミュニケーションサービス「ハングアウト」の提供を2020年中に終了すると、米9TO5Googleが11月30日(現地時間)、Googleの製品ロードマップに詳しい情報筋の話として報じた。
ハングアウトは2013年に発表された。一時期はSMS機能も搭載された総合的なコミュニケーションツールという位置付けだったが、一般向けと企業向けで異なる道をたどり、一般向けはSMS機能のないチャットアプリに、企業向けは紆余曲折の末現在はメッセージングアプリ「ハングアウトチャット」とビデオ会議アプリ「ハングアウトミート」に分割されている。一般向けハングアウトはGmail内で使うチャット機能としても使われている。
今回終了するとうわさされているのは一般向けのハングアウトのみ。企業向けは当面は存続する模様だ。
Googleの一般向けコミュニケーションアプリとしては、ハングアウトの他、モバイルアプリの「Allo」「Duo」「メッセージ」などがある。同社は現在、RCS(Rich Communication Service)ベースの新たなメッセージングサービス「Chat」を開発中と報じられている。Chat完成のタイミングでハングアウトを終了するのかもしれない。
なお、Googleはソーシャルサービス「Google+」の一般ユーザー向けサービスを2019年8月に終了する計画だ。
【12月3日UPDATE】Googleのハングアウト責任者からの反論を別記事にまとめた。要約すると、ハングアウトは終了するが、ハングアウトChatとハングアウトMeetとして分割する計画、としている。
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