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カシオの新型スマートウォッチ「WSD-F30」をスキー場で体験してきた体当たりッ!スマート家電事始め(3/3 ページ)

» 2018年12月19日 13時33分 公開
[山本敦ITmedia]
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Ski Tracksもスタンドアロン機能を強化

 WSD-F30が発売される頃にはSki Tracksアプリとの連携がさらに深まり、スマートウォッチのスタンドアロンモードに最適化した新機能が追加されそうだ。

 これまではスマホとペアリングした状態で使う仕様だったSki Trackアプリだが、アップデート後の最新バージョンはWSD-F30/WSD-F20が内蔵するGPSとセンサーの情報を取得しながら、コースのマップデータに移動経路を表示できる。難易度の異なるコースの配置やリフト、ゴンドラの位置なども確認可能だ。

Ski Tracksアプリは滑り始める前に開始アイコンをタップするだけで、滑走状態を自動判別して正確なデータを記録してくれる
時計の画面から滑走速度や現在地の高度など様々なデータが参照できる

 スポーツの種目は滑降系のスキーとスノボ、平地移動の多いクロスカントリー系など大きく2つに分けて、それぞれに専用のアルゴリズムによって正確なデータ解析・記録ができるようにした。他にも天気や雪崩情報など警報の表示にも対応。スマートウォッチのメモリに保存したデータは、計測終了後にペアリングしたスマホに転送するとグラフやサマリーを確認できる。モバイルOSのプラットフォームはAndroidとiOSの両方に対応する見込みだ。

もちろん滑走データもスマートウォッチ単体で確認できる。スキーにスノーボード、クロスカントリーなど種目別に正確な記録ができるようにモードを分けて持っている

 Wilson氏は今後もSki Tracksアプリを継続的にブラッシュアップしながら、例えばPRO TREK SmartシリーズのGPS機能とマップ機能に連動させ、ゲレンデの最新情報を反映させたスキー・スノボのナビゲーション機能を追加したり、またはアプリのユーザーによるコミュニティを作ってゲレンデの最新情報などを交換できる機能も実現したいと意欲を見せていた。

近くアップデートが予定されているSki Tracksの新機能。GPS機能を内蔵するスマートウォッチ単体でゲレンデの移動をトラッキングしてマップに表示できる

 最近はスキー・スノーボードを趣味として楽しむファンが減っていると言われていたが、プレスツアーの日の「たんばらスキーパーク」はスキーシーズンに入ったばかりの平日にも関わらず、よく賑わっていた。この頃は特に親子でスキーを楽しむファミリー層がゲレンデに戻ってきているようなので、今年のウィンターシーズンは大いに賑わうかもしれない。ぜひPRO TREK Smartシリーズを持って出かけたい。

ペアリングしたスマホからLINEの通知も届く。仲間と連絡する際もスマホを取り出さずに確認できるので便利だ

 今までスキーやスノボを楽しむときには、普通にゲレンデを滑っているだけだったが、スマートウォッチを身に着けるとSki Tracksのようなアプリを活用して上達したいと意欲がわく。またLINEのグループ通話で通知をウォッチの画面で確認したり、音声入力機能を使って簡単な返信を返せる機能が便利だ。PRO TREK Smartシリーズがあればスキーやスノーボードに限らず、登山や自転車、ランニングなど仲間と楽しむスポーツがますます楽しくなるだろう。今回のイベントでWSD-F30の完成度の高さも実感できた。

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