「お金の教養」を身につけることを目指した総合マネースクール、ファイナンシャルアカデミーの渋谷豊取締役とともに、日本人の投資観を探っていく本連載「渋谷豊の投資の教室」。第8回は、金利が上昇する局面で投資家はどんな行動を取ればいいのかを聞いた。
ファイナンシャルアカデミーの渋谷豊取締役
サイトウ: 前回に引き続き、今日も金利の話を聞きます。今日本では長期金利が下がったままです。0.01%以下だったりマイナスになっていたり。
渋谷: 長期の金利が下がっているときは、景気が減速しているときです。「短期は中央銀行、長期は市場」と前回話しましたが、最近日銀は「長期もこのくらいで収めます」ということをやっている。私たちが学んだ教科書の説明が崩れかけているんです。「日本は官製相場」といわれるのはそこで、長期金利までコントロールする日銀は今後どうするの? と言われています。
サイトウ: 日銀が長期金利まで低く抑えているということですね。ほぼゼロなので、もしかしたら今後金利は上昇するのかも。金利が上昇すると、不動産も債券も株式も下落するという話がありました。全部の資産価格が下落すると。そうしたときは、どうすればいいんでしょう?
渋谷: 日銀の総裁になったとして考えてください。金利を上げたら、株価も下がる債券も下がる不動産も下がる。どうしますか?
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