米調査会社Synergy Research Groupはこのほど、2018年第4四半期時点でのクラウドインフラサービス(IaaS、PaaS、ホステッドプライベートクラウド)の市場シェアを発表した。1位はAmazon Web Services(AWS)を提供する米Amazon.comの約35%だった。
2位はMicrosoft Azureを提供する米Microsoftの約15%。同社のシェアは顕著に伸び、首位のAmazon.comとの差が縮まっていた。3位はGoogle Cloud Platform(GCP)を提供する米Googleの約7%だった。
上位3社のほか、5位の中国Alibabaも前年同期からシェアを伸ばしていた。
一方、4位の米IBMのシェアは前年同期から低下した。ただSynergy Research Groupは「IBMはホステッドプライベートクラウド領域に主眼を置いているため、他の大手とは志向が異なる」とみている。
同社は、米IBMを除く上位4社のシェアが伸びた裏で「中小規模のクラウド事業者のシェアが過去1年間で計5ポイント低下していた」と分析。「(中小事業者は)マーケットリーダーと(成長の)歩調を合わせられていない」と批評した。
また同社によると、2018年のクラウドインフラサービスの市場規模は約700億ドル(約8兆円)。その大半はパブリッククラウド型のIaaSとPaaSが占めており、両サービスの売上高は同年第4四半期だけで49%成長したという。
同社は「パブリッククラウド市場を単体でみると、上位5社が市場の4分の3を支配しているため、5社の優位性がより顕著にみられる」とコメントしている。
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