米Qualcommは4月9日(現地時間)、データセンターのサーバなどを想定したAI処理向けプロセッサ「Cloud AI 100」を発表した。AI推論処理の高速化を目的に、ゼロから設計したとしている。
詳細はまだ公表していないが、年内にプロトタイプの提供を開始し、2020年に製品版を出荷する予定という。
モバイルプロセッサのSnapdragonシリーズで知られる同社だが、5Gモデムも提供している。「われわれは、5Gで接続したクラウドツーエッジのAIソリューションを支援するのに最適なポジションにある」とQualcomm Technologiesのキース・クレシン上級副社長。
7nmプロセスによるCloud AI 100は、AI推論処理専用に設計されており、ワット当たりの性能は現行の最先端のAIソリューションの10倍という。米Googleの「TensorFlow」、「PyTorch」「Glow」「Keras」「ONNX」を含む多数のソフトウェアをサポートする。
発表文には米Microsoftの「Microsoft Azure」担当幹部が「Qualcomm Technologies とMicrosoftは、多くの分野で協力を続けている」というメッセージを寄せている。
サーバ用AIプロセッサは、Google、Amazon(AWS)、Apple、Teslaも開発中だ。
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