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» 2019年05月01日 07時00分 公開

荻窪圭のデジカメレビュープラス:「平成」デジカメ栄枯盛衰史 (3/3)

[荻窪圭,ITmedia]
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平成20年(2008年)、出荷台数が頂点に

 CIPAが毎年出している統計データを平成元年から30年までグラフにしてみた。

 CIPAに加盟している各社の出荷台数の合計だ。

CIPAが発表したカメラの出荷台数を、平成元年から30年までグラフにしたもの

 銀塩カメラは2007年を最後に統計対象から外れ、2003年からはレンズ交換型デジタルカメラが加わっている。

 2009年に凹んではいるものの(リーマンショックのせいかも)、まあ2008〜2010年がピークと思っていい。

 2005年に世界初の顔認識AFがコンパクトデジカメに搭載され、2006年に画素数が1000万画素を超え、2008年には、パナソニックが世界初のミラーレス一眼を発売した年だ。

 同時に2008年はアレが発売された年でもある。

 アップルの「iPhone 3G」だ。

 平成24年頃から急激にコンパクトデジカメ(つまりレンズ一体型カメラ)の出荷台数が落ち込んでいるのが分かる。

 理由の一つは、明らかにスマートフォンだ。このグラフにスマートフォンの出荷台数を加えるとスゴいことになる。スマートフォンをカメラに加えていいかどうかは別にして。

 さらにカメラの画素数が1000万画素を超え、手ブレ補正機構が搭載され、画質や使い勝手がある程度のレベルに達した時点で、カメラの買い換えサイクルが長くなったのも理由の一つとしたい。

 一部のガジェット好きやカメラ好き以外は、よほどの理由がない限り頻繁に買い換えたりはしないのだ。

 デジタルカメラの完成度が上がって買い換えサイクルが長くなったのとスマートフォンの登場がかぶった結果だろうなと。

 そのスマートフォンもすでに買い換えサイクルが長くなってきたと指摘されているので、もう「盛者必衰の理をあらはす」である。

 最後の数年を見ると、減り方は明らかに緩やかになっている。カメラ好き、写真好きの人がいなくなることはないし、進化の余地もまだたくさんあるので、さらに減っていくことはないかと思う。個人的にはこの先も楽しみにしております。

 にしても、平成の30年間をグラフにして見ると、こんなに衝撃的な結果になるんですな。

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