不動産投資は、資産運用の王道の一つだが、なかなか最初の一歩が踏み出せないという人も多いだろう。最初に必要になる資金額が大きいことに加え、銀行から借金をしなくてはならないこと、さらに投資中にも空室リスクなどがあるため、放ったらかしというわけにはいかないからだ。
では不動産投資家は、どのようにして最初の一歩を踏み出し、資産を拡大していったのか? 山田太郎さん(仮名)は33歳の会社員。現在、アパート1棟6室、区分マンション4室を所有し、年間総家賃収入は700万円を超える不動産投資家だ。
しかし、最初の投資用物件を買った3年前は、年収500万円弱、貯金もほとんどない中でのスタートだったという。
どのようなきっかけで最初の一歩を踏み出し、どんなことを気にしながら資産を拡大していったのだろうか。
現在でこそ10室を所有し、税金の控除額が大きくなる、「事業的規模」に達している山田さん。だが最初の一室目はどんなスタートだったのか。
「怖かったか? 間違いないですね。未知のものが恐いというのは、何でもそうだと思います。不動産はいっぱいニュースになってますよね。違法建築だったらどうしよう? 業者にだまされて、すごく高い物件を買わされたらどうしよう? しかし、一番怖いものは空室です。予定通り、本当にお金が入ってくるのかどうか」
そんな山田さんの最初の一歩は、実は父親からの相続だったという。親族が住んでいたが退去にともなって、山田さんが運営することになった。中野区のワンルームマンションだ。いま考えれば、いい立地だが、当時は運営に試行錯誤だったという。
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