「ここまで進化した! HoloLens 2の全貌を徹底解説」と題したセッションでは、国内でHoloLensなどのマーケティングを手掛ける上田欣典氏(日本マイクロソフト Mixed Reality Marketing プロダクトマネージャ)が登壇。
「22〜23年までに、世界のMR(複合現実)市場規模は約15.5兆円に拡大し、HMDはPCやスマホと同じような存在になるだろう」と展望を示した上で、詳細な解説を行った。
上田氏が重点的に触れたのは、HoloLens 2の着け心地と操作性だ。着け心地については、キップマン氏を補足する形で「バッテリーを後頭部に配置し、重心を中心部に持ってくることで、装着してから不快に感じるまでの時間を初代と比べて約3倍に延ばした」と説明。
「カップ型のクッションを採用し、後頭部のダイヤルでフィット感を調整する仕組みにした。ノーズパッドで鼻が痛くなったり、ズレ落ちたりすることはもうない」(上田氏、以下同)という。
ディスプレイはフリップアップ(跳ね上げ)式に変更しており、「現物だけを見たい」「人とは目を見て話したい」という法人のニーズに対応。こうした要望は日本市場に多かったという。
また、垂直方向の解像度を高め、初代では16:9で表示していたバーチャル画面を2代目では4:3に変更。「小窓をのぞいているようなイメージがあった人は、自然な感じで見てもらえるようになった」という。
重量を大きく変えないまま画面を拡大できた理由は、ディスプレイをLEDベースからレーザー式の「MEMSレーザースキャニングディスプレイ」に変更したため。「より明るくなり、解像度も高い。(ディスプレイへの)投資によってこれを実現した」と上田氏は説明する。
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