操作性の面では、ハンドトラッキング機能の搭載により、バーチャルの物体に触れられるだけでなく、つまむ、つかむ、握る、回す、移動させる、サイズを変える――といった使用法を実現した。
初代はモノを動かす際に「Air Tap」と呼ぶジェスチャーを繰り返す必要があったが、2代目では不要になり、より自然な操作を実現。文字入力の際にキーボードの立体画像を表示させ、PCのようにタイピングすることも可能になり、使い勝手を向上させた。
上田氏は具体例として、3D表示したタービンをつかんで上下に動かしたり、差し出した手のひらにハチドリの3Dキャラクターが飛んでくる様子などを動画で紹介した。
同氏はこれらに加え、Windowsへのログインに生体認証機能「Windows Hello」の虹彩認証を採用したことや、CPUを米Intelベースから英ARMベースに変えたことなどもあらためて説明した。
HoloLens 2の有効活用に向け、専用のクラウドツールも用意。同デバイス経由で取得した空間マップをiOSやAndroid端末に共有できる「Azure Spatial Anchors」、クラウド上のGPUリソースを活用して高精細なデータを処理し、同デバイスに表示できる「Azure Remote Rendering」――などを発表済みだ。
HoloLens上で動作するアプリの開発パートナーも増えており、現時点で26社ある。
これらの施策によって、新規開拓のほか、初代HoloLensを使いこなせなかったユーザー企業の再獲得を図る。上田氏は「2代目は、『初代を買ったけれど、すぐ使えない』『開発できるパートナーがいない』と感じていた顧客にも使ってもらえれば」と話した。
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