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» 2019年06月03日 19時59分 公開

AWSジャパンなど4社、ISV向け「SaaS型ビジネス」参入支援を開始 パッケージソフトのクラウド化を加速

AWSジャパンと有力ベンチャー3社が、SaaS型ビジネスを始めたいISV(独立系ソフトウェアベンダー)やスタートアップを支援する取り組みを開始した。施策名は「Go_SaaS 三種の神器」。「認証・ID管理」「CI/CD」「決済システムの構築」などのサポートを行うもので、2年以内に100社の獲得を目指す。

[濱口翔太郎,ITmedia]

 アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)は6月3日、ソフトウェア開発支援などを手掛ける有力ベンチャー3社と協力し、SaaS型ビジネスを始めたいISV(独立系ソフトウェアベンダー)やスタートアップを支援する取り組み「Go_SaaS 三種の神器」をスタートした。7月から国内の主要都市でノウハウを伝えるセミナーを開くなどし、パッケージ型ソフトウェアに依存したビジネスモデルからの脱却をサポートする。

 SaaS市場の活性化と、顧客企業の獲得が主な狙い。同日から加盟企業を募り、2年以内に100社の獲得を目指す。

photo 左から、Auth0カントリーマネージャーの藤田純氏、CircleCIカントリーマネージャーの森本健介氏、ストライプジャパン代表取締役のダニエル・へフェルナン氏、AWSジャパン パートナーアライアンス本部 本部長の阿部泰久氏

 プログラム名の“三種の神器”とは、「認証・ID管理」「CI/CD」(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)「決済システムの構築」を指す。サブスクリプションモデルが主流のSaaS型ビジネスには不可欠な要素だが、同ビジネスに取り組んでこなかった企業が単独で実装・運用するには多大な負荷がかかるという。

 これを解消するため、各領域に対応したクラウドサービスを提供する3社がAWSジャパンと組み、共催するセミナーなどで加盟企業を支援。各サービスの導入も訴求していく。

 その3社とは、認証・ID管理プラットフォームを提供するAuth0(オースゼロ)、CI/CDサービスを提供するCircleCI(サークルシーアイ)、決済プラットフォームを提供するストライプジャパン。いずれもAmazon Web Services(AWS)をサービス基盤に使用している。

photo SaaS事業に必要な要素を提供する

 4社はセミナーで、SaaS型ビジネスの運営ノウハウや、各社のクラウドサービスの活用事例をレクチャーする。AWSジャパンを除く3社は、各社サービスの導入相談を無料で行う他、技術支援なども実施していく。

 加盟企業は、セキュアなID管理、迅速な改善や新機能の配信、各ユーザーに適した課金方法の提供――といった業務をアウトソーシングすることで、ソフトウェアの構築や顧客サポートに専念できるとしている。

 AWSジャパンの阿部泰久氏(パートナーアライアンス事業本部 本部長)は「現在、ビジネスや生活のモデルが所有から利用へと変わってきている。音楽ではCDよりも音楽配信サービスが盛んになり、自動車ではマイカーを買うよりもカーシェアを使う人が増えている。ソフトウェアにも同じことがいえる」と説明。

 「国内SaaS市場は顕著な成長が予想され、SaaSを商材とする企業は収益率が改善しているとのデータも出ている。だが、SaaS化に当たって、必要な機能をどこまで自社開発するかが企業の課題になっている。そこで今回は、AWS側が支援プログラムを用意し、悩めるISVをサポートする。加盟企業はSaaS化を加速させ、どんどん海外に進出してほしい」などと語った。

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