米Googleのクラウド部門Google Cloudは6月6日(現地時間)、ビッグデータ分析を手掛ける米BI新興企業のLookerを買収することで合意に達したと発表した。買収総額は26億ドルで、全額現金で支払う。取引は今年後半に完了の見込み。
Lookerは、2012年創業のカリフォルニア州サンタクルーズに拠点を置く非公開企業。BI(ビジネスインテリジェンス)、データアプリケーション、組込み分析のための統一プラットフォームを提供する。Buzzfeed、Hearst、King、Sunrunなど、Google Cloudと共通の顧客を350社以上抱えている。
クラウド市場では米Amazon.comのAWS、米Microsoftに水をあけられているGoogleは、Lookerのサービスを統合することで、企業顧客のニーズに応える能力を強化し、マルチクラウドへの取り組みを進めていく狙いだ。
Lookerのフランク・ビエンCEOは発表文で「Google Cloudは、分析と意思決定のために世界の主要な組織の多くで使用されている。Google Cloudのトマス・クリアンCEOは、マルチクラウド戦略にコミットし、クラウド全体のデータを分析するためのLookerの機能を保持し、拡張していくと語った」と語った。
この買収は、米Oracleの元プレジデントであるクリアン氏がGoogle CloudのCEOに就任してから初の大規模買収になる。
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