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アニメ「BEATLESS」で味わう“認証とシンギュラリティ”架空世界で「認証」を知る(1/3 ページ)

» 2019年06月20日 07時00分 公開
[朽木海ITmedia]

この記事は認証セキュリティ情報サイト「せぐなべ」に掲載された「架空世界 認証セキュリティセミナー 第18回『認証と技術的特異点(シンギュラリティ)【BEATLESS】」(2018年3月22日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。当時未発売だった製品やサービスの記述などは、本記事掲載時の状況に合わせて編集しています。

SFアニメ「BEATLESS」

 ……それでは講義を始める。

 前回映画「キングスマン」「キングスマン:ゴールデンサークル」に登場する認証を紹介した。いかがだっただろうか。

 「掌紋認証」という生体認証や、スパイや敵役ならではの認証を紹介した。未見の方も興味が出たのではないかと思う。

 さて今回はテレビアニメ「BEATLESS」を題材に、認証と「技術的特異点」(シンギュラリティ)について話をしたいと思う。

「その笑顔を僕は信じる。君に魂がなかったとしても――」

 まずは基本データから紹介しよう。

 原作は「メタルギアソリッド スネークイーター」のノベライズなども手がけた長谷敏司による小説。月刊「Newtype」に連載後、2012年10月に単行本化。その後2018年1月からテレビアニメとして放映された。

 あらすじを紹介しよう。

 21世紀中ごろに超高度AIと呼ばれる汎用人工知能が完成し、人類知能を凌駕(りょうが)。22世紀初頭には、人類は「hIE」(Humanoid Interface Elements)と呼ばれる人型ロボットと共存し、急速に進む少子高齢化による労働力不足を補うため、hIEを労働力として使用していた。

 そんな中、hIEの行動管理クラウドのプラットフォームを開発、管理運営する企業「ミームフレーム社」の研究所から、暴走した5体のhIEが脱走する。

 その暴走に巻き込まれた主人公「遠藤アラト」は、hIE「レイシア」と出会い、謎の攻撃から身を守るためにレイシアとオーナー契約を結ぶことになる。アラトとレイシアの出会いは何をもたらすのか……。

 2クールで放送されており、Amazonプライム・ビデオで視聴できる。また、内閣サイバーセキュリティセンターは2018年に「BEATLESS」とタイアップし、2月にサイバーセキュリティ月間の普及啓発活動を行った。そちらの様子も合わせて確認してみると良いだろう。

レイシアとの契約には「指紋認証」を使用

 さて、認証の話だ。

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