2台並べて横から見たところ。
違いは厚み。ちょっと厚くなった。
ちょっと厚くするだけで魚眼レンズ+1型センサーが2セット入るのか。普通に考えて……無理である。
その無理を通すために、センサーをレンズの真下に置き、レンズを通った光をプリズムを使って3回折り曲げているのだ。よくこんなムチャをやったなあと感動するレベルである。全天球カメラにとってボディが分厚くなる=死角が増えるわけで、その問題をアクロバティックな光学系で解決したのだ。
これはすごい。
ちなみに画像サイズは6720×3360ピクセル。
従来のTHETAに比べて極端に増やしてない分、高感度にも強くダイナミックレンジも広くなっていて良い。
さらに、DNG形式でのRAW撮影にも対応した。
RAWで撮ったときはほんとに撮ったまんまの画像(つまり魚眼レンズで撮った画像2枚)で記録される。
これを「Lightroom Classic CC」で現像し、リコーが用意したステッチアプリを経由することで、より高画質な全天球画像を得られるのだ。
全天球画像は特に露出の調整が難しいので、画質を重視するならRAWデータを使えるのはデカい。
しかも、RAWデータをステッチすると7296×3648ピクセルとJPEG時よりちょっとデカくなる。不思議であるが、画質面では非常にありがたい。
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