日清食品は6月24日、バーチャルYouTuberの輝夜月さんが“搭乗”する「日清焼そばU.F.O.」を宇宙に向けて打ち上げ、歴代最高高度からのスマートフォンによる生配信でギネス世界記録を達成した。配信用スマートフォンと、輝夜月さんを映したディスプレイを載せた日清焼そばU.F.O.を気球にぶら下げて飛ばした。
バーチャルYouTuberの輝夜月さんによるストリーミング中継を、スマートフォンで生配信。これまでの最高記録は中国Huaweiが持つ高度18.42キロで、今回は25キロ超からの中継に成功した。
【2019年6月24日午後7時 前半の記述を一部修正しました】
ゴム製の気球にヘリウムを充填(じゅうてん)した「高高度気球」に、日清焼そばU.F.O.とディスプレイ、配信用スマートフォンを搭載した。気球方式での上昇で到達できるのは、大気がある「成層圏」の地上約50キロまでで、一般的に「宇宙」とされるのは80〜100キロ以上。
打ち上げチームは、航空宇宙技術に長けた企業、スペースエンターテインメントラボラトリーのメンバーを中心に34人を集めた。打ち上げ場所は、天候が安定していて人口密度が低く、落下時の危険性を抑えられるモンゴルを選んだ。
現地の天気は快晴で、風で気球がなびく場面もあったが無事に離陸。輝夜月さんは上空約5000メートル付近から中継を始め、気球は約26キロの高度まで上昇を続けた。ギネス世界記録の条件となる「30秒以上のストリーミング配信持続」をクリアし、現地に赴いたギネス世界記録認定員にギネス世界記録として認定された。
6月24日は、世界で初めて「UFO」(未確認飛行物体)が見つかったという「UFOの日」(1947年6月24日)。U.F.O.とディスプレイの接着には、寺岡製作所提供の粘着テープとロックバンド「マキシマム ザ ホルモン」提供の割り箸を使用した。
打ち上げ成功後の会見で、輝夜月さんは「モンゴルとかギネスとか挑戦そのものがよく分からなかったけど楽しかったです」と話した。
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