国際線ターミナルを初めて訪れたのは2018年の台湾行きだった。
そのとき空港内のサイン計画やフォントを目にして感じたことは、「ずいぶんとフォントが大きくて白っぽいなあ」という不思議な印象である。施設内を眺めながら歩くと、四半世紀前のデザインである国内線ターミナルと比べて、フォントの種類も使用するカラーの数も絞られて整理されている。
実はこの連載を書くにあたって、日本空港ビルディングの広報部門に取材を申し込んだところ、国内線ターミナルのサインのデザインや使用されるフォントは近い将来、国際線ターミナルに準拠するデザインとなる予定なので、正式な取材はリニューアル後にしてほしいとのご返答であった。つまり、20世紀最後期のサイン計画によるフォントとデザインは、もうしばらくすると変わってしまうことになる。
そのことをふまえて、国際線ターミナルのサインやフォントがどう扱われているか分析してみる。羽田空港第2ターミナルは来春のオープンに向けて工事中だが、これも現在の国際線ターミナルに準拠するデザインとなるのだろうか。どのようなサイン計画になり、どんなフォントが使われるのか楽しみだ。
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