熊本地震で大きな被害を受けた熊本空港国内線ターミナルビルは、修復工事もほぼ終わって震災前の賑やかさが戻ってきている。ショップやレストランもこのくらいの規模が動きやすく、サインシステムもシンプルな分、統一感がとれていて羽田空港よりもリラックスして過ごすことができる。
面白い点は、同じ航空会社であっても、空港によって出発案内スクリーンの表示フォントの扱いやデザインが異なることだ。こういったシステムは有料道路上の案内表示のように、全国統一のデザインであったほうがわかりやすいのではないか。以下の写真は羽田発の熊本行き出発ゲートと、熊本発羽田行き出発ゲートのスクリーン表示を比較してみた。
熊本空港は大規模な施設ではないが、国際線ターミナルビルも隣接しているし、空港内の設備も充実している。適度なサイズの空港は施設内の動線も短くて使いやすい。そんな空港でふるさとに帰ってきたという実感を強く覚える最初のフォントとデザインは、地元企業や商業施設の「ようこそ」「お帰りなさい」という広告パネルなのではないだろうか。これから始まる到着地での旅案内でもあり、家族や友人たちが待つ家路への始まりでもある。
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