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» 2019年07月06日 07時00分 公開

荻窪圭のデジカメレビュープラス:「これぞGR」 小さくてサクサク撮れるストイックなカメラ、リコー「GRIII」 (1/3)

人気のリコー「GRIII」。発表されたときは「一部のGRファンにほそぼそと売れ続ける製品なのだろうな」と思っていたのに、実際に使ってみると「これぞGR!」に変わった。これは高く評価されても不思議はない。

[荻窪圭,ITmedia]
リコーイメージングの「RICOH GRIII」。直販価格は12万1500円(税込)

 小さくてサクサク撮れて渋くて超高画質の単焦点カメラ、リコーの「GRIII」が人気である。

 3月の発売以来、入荷待ち状態が続くほど人気だそうで、一部のGRファンにほそぼそと売れ続ける製品だろうな、と思ってましたすみません。

 そもそも、前作「GRII」から4年たってるし、周知の通りコンパクトデジカメ市場は急激に縮小してるしで、GRの新型が出るといってもマイナーチェンジくらいだろうなと思ってましたすみません。

 と謝ったところで製品を触ってみると、なんということか「これぞGR」というカメラに仕上がってたのだ。これは高い評価を得ても不思議はないわって感じ。

 何が「GR」なのか。

初代GRは1996年だった

 で、ちょっとだけGRの歴史。何しろ、GRという名前とデザインコンセプトが誕生してから23年もたってるのだ。

GR IIIはAPS-Cセンサーを搭載しながら片手で握れるサイズ

 初代GRであるGR1が誕生したのが1996年。薄くて小さくてレンズは28mm F2.8で、それでいて写りが良く、普段は一眼レフを使っているような人のセカンドカメラや広角スナップ用ハイエンドカメラとして人気を博した。もちろん35mmフィルムカメラだった。

 やがてデジタルの時代になり、2005年、初代「GR Digital」が誕生する。1/1.8型センサーを搭載したハイエンドコンパクトだ。

 このシリーズは「GR Digital IV」まで続いたが、時代が一つ進み、APS-Cセンサーを搭載した新「GR」が2013年に誕生。2019年の「GR III」に至るわけである。23年間、カメラ好きを中心に支持され続けたカメラなのだ。

 GR IIIは35mm判で28mm相当の単焦点でF2.8。23年前のGR1を受け継いでると思うとまたすごい。その変わらないストイックさがGRシリーズの特徴といって良い。

 ではここで、変わらなさを味わうために、初代GR DigitalとGRIIIを並べて見よう。2005年と2019年だ。

左がGRIII(2019年)、右が初代GR Digital(2005年)
上が初代GR Digital(2005年)、下がGR III(2019年)。基本ユーザーインタフェースが変わってないのに驚き。内蔵フラッシュはなくなったけど

 すごくないですか、これ。この間に14年たってるんですよ。

 基本デザインが同じ。グリップ部の形状も横長のシャッターも前電子ダイヤルのデザインも同じ。

 レンズの大きさが違うのはセンサーサイズが違うから。

 初代GR Digitalは1/1.8型、GR IIIはAPS-Cサイズなのでセンサー面積的には約8.7倍。その分レンズは大きい。でもボディサイズはあまり変わらない。

 GRはGRである、ということだ。

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