3周年の「ポケモンGO」が直面した課題
スマートフォンゲーム「ポケモンGO」は、7月22日に日本での配信開始から3周年を迎えた。新要素「GOロケット団」や、漫画「ONE PIECE」で知られる尾田栄一郎さんが携わる熊本復興プロジェクトとのコラボレーションなどで盛り上がりを見せているが、そのイベントでトラブルが続き、運営する米Nianticの姿勢を疑問視する声が相次いでいる。
熊本復興支援プロジェクトでは、ONE PIECEに登場する「麦わらの一味」の像が熊本県内各所に設置され、22日からはポケモンGOのポケストップになる予定だった。しかし予定の午後1時になってもゲーム内にポケストップは登場せず、ポケストップを目当てに現地を訪れていた人たちを落胆させた。
結局、Twitterで不具合が知らされたのは午後6時過ぎ、ポケストップが設置されたのは翌23日の朝だった。そもそもTwitterを使っていない人たちにはまだ伝わっていない可能性もある。
この一件が引き金となり、ポケモンGOの海外イベントにも招かれる著名YouTuberたちが相次いでNianticに向けた意見動画をアップする事態に。3周年という節目の日に、復興支援の場で起きたトラブルを嘆くと同時に、プレーヤーが必ず見るゲーム画面で必要な情報を出さず、Twitterだけを使い続ける同社の姿勢に疑問を呈した。
トラブルは続く。23日には、黒いポケストップに出現するGOロケット団とのバトルに勝つと「シャドウポケモン」をゲットできる新機能が実装された。黒いオーラをまとったシャドウポケモンは、捕獲した後に「リトレーン」(浄化)すると個体値が上昇するため、同じく個体値アップが確定するキラ交換と併用し、強いポケモンをゲットしようと多くのトレーナーが注目している。
日本国内では1日遅れの24日朝にようやくTwitterでGOロケット団出現を告知したが、前後して米国のTwitterアカウントが黒いポケストップの出現が止まっているという内容をツイート。日本でも午前10時過ぎに同様の情報を出したものの、ゲーム内告知はなく、知らずに探し回っていた人たちもいた。
Nianticのように重要な告知を他社のインフラ(Twitter)に頼っているケースは珍しい。例えば「コミュニティデイ」開始直後のサーバ障害がひどかった時期にはアプリ以外の情報伝達手段を確保する意味も大きかったが、現在は状況が違う。
リアルな世界と密接に結び付く位置情報ゲームにおいて、ゲームのトラブルは実生活やリアルマネーに直結する。例えばイベントに参加するには時間と交通費が必要で、障害などの情報は行動を左右する重要な判断材料になる。ユーザーが必ず目にする場所で情報を発信することは、ポケモンGOが引き続きプレーヤーの期待に応えていくために向き合わなければならない課題となった。
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