ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

電動スクーター「Bird Two」はバッテリーが50%アップで壊れると自己申告する

» 2019年08月02日 08時00分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米シェアサイクルのBirdは8月1日(現地時間)、オリジナル電動スクーターの新モデル「Bird Two」を発表した。5月に発表した「Bird One」とは異なり、販売はせず、シェアサービスでのみ提供する計画。

 bird 1 「Bird Two」

 大きな特徴は、自己申告型の損傷センサー。一部の自動車で採用されている自己診断技術のように、システムに不具合が発生するとセンサーがそれを検知し、センターに通知する。Birdのメカニックが通知を送ったスクーターを回収して修理する。

 また、バッテリー容量を先代より50%増量した。このバッテリーは本来自動車用のもので、新しいバッテリー管理システムで管理することで、従来よりさらに安全に、温度変化にも最適化した状態で使えるとしている。

 bird 2

 その他、けがや破壊行為を避けるため、ネジを露出しないようにしたり、転倒防止用のキックスタンドを備えたり、パンクしにくいタイヤを採用したりするなど、ユーザーの安全のための工夫も追加した。

 米The Informationによると、Bird(非上場企業)の第1四半期の売上高は約1500万ドル、純損失が1億ドル近くだった。同社は近く、2億〜3億ドルの調達を目指しているという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.