富士フイルムは9月2日、最大30TB(非圧縮時は最大12TB)のデータを記録できる磁気テープストレージ「FUJIFILM LTO Ultrium8データカートリッジ」を発売した。同社が2011年から磁気テープに採用している、磁気特性と長期保存性に優れる材質「BaFe磁性体」の粒子をさらに細かく加工した上で、テープ表面にムラなく配置し、記録容量を強化した。
業界団体が定める新規格「LTO Ultrium8」に対応しており、最大750MB/秒(非圧縮時は360MB/秒)の高速データ転送も可能としている。テープの長さは960メートル、厚みは5.6マイクロメートル、幅は12.65ミリ。価格はオープン。
テープストレージは、データをネットワークから隔離した状態で50年以上保管でき、サイバー攻撃による破損のリスクを低減できるため、データセンターや研究機関から根強いニーズがあるという。
富士フイルムは今後、テープストレージが、スマートマニュファクチャリング(AIやIoTを活用した製造手法)やコネクティッドカーなどの領域で使われることを期待しているという。
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