ITmedia NEWS >

帰ってきたキヤノンの高級コンパクト「Powershot G5 X Mark II」荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/5 ページ)

» 2019年09月10日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 さらに連写はAF追従で約8コマ/秒なんだが、さらにRAWバーストを使うと秒30コマでの超高速連写が可能だ。ただし、その名前から分かるとおりちょっと特殊な連写になる。電子シャッターで長高速連写した画像を「一つのRAWファイル」に収めるのである。だからこれで撮ると数十枚の画像データが詰まった数100MBのRAWファイルができあがるので、そこから使う写真を引っ張り出す必要がある。ちょっとややこしい。

RAWバーストで撮った電車から1枚切り出したもの。先頭部がちょっと斜めになっているのは電子シャッターに由来するゆがみ。ちょっと気になるレベルでは出る(55mm相当 1/200秒 F2.5 +2/3 ISO125)

 ISO感度はISO125からISO12800まで。高感度時のノイズはちょっと多めでISO3200以上ではざらつきが目立つ感じだ。

ISO125からISO800まで
ISO1600からISO12800まで

 ISO6400で深夜の猫を撮ったのはこんな感じ。

深夜、塀の上に座ってる猫を見つけたので撮ってみた。さすがにディテールがつぶれるが暗くてもフォーカスはちゃんとくる(120mm相当 1/10秒 F2.8 ISO6400)

操作系はG7 Xと同等に

 フルモデルチェンジしてデザインがG7 Xの系統となり、操作系も同等になった。

 前モデルにあったフロントの電子ダイヤルはなくなり(これは残念!)、レンズ周りのリングと背面のホイールのみに。

 右肩の露出補正ダイヤルは撮影モードダイヤルとの2段重ねになった。

上面から。左からEVF、内蔵フラッシュ。右に2段重ねのダイヤルやシャッターがある。レンズ周りのリングはあるが汎用の電子ダイヤルはない
2段重ねのダイヤルは良いが、露出補正ダイヤルはちょっと硬めで力を入れすぎると思わず撮影モードダイヤルを一緒に回しちゃうことも

 背面はボタンが一つ減ってちょっとシンプルに。キーカスタマイズの余地はあまり多くない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.