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帰ってきたキヤノンの高級コンパクト「Powershot G5 X Mark II」荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/5 ページ)

» 2019年09月10日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
ポップアップしたあと接眼部を引き出す、しまうときは押し込むという操作がちょっと残念

 ソニーのRX100シリーズも当初そうだったが、その後改良され、今のモデルでは接眼部の操作は不要になってるのでその点、一世代前のポップアップ式って感じだ。

 ただ、今のユーザーは背面モニターでの撮影が当たり前なわけで、EVFを必要とする、さらに使う機会はわずかだと判断したなら、多少手動なのは我慢してねっていう作りも普段はEVFは隠れてるという作りはわからないでもない。

 上面がフラットになったおかげで背面モニターはチルト式ながら上下2軸のヒンジを持ち、自撮りに対応した。

上面がフラットになったおかげでモニターが180度回転して自撮り対応に

 せっかくなので自撮り作例を。

オートモードで自撮り。後ろに写ってる人は気にしないように。コントラストがしっかりしたキヤノンらしい写り(24mm相当 1/1000秒 F1.8 ISO125)

 もう一つの大きな違いはレンズ。初代モデルではG7 Xと同じレンズでG7 XのEVF付きバリエーションという感じだったが、今回はレンズも新しくなり、24-100mm相当だったのが24-120mm相当に望遠側が伸びたのである。

 100mm相当が120mm相当に、ズーム倍率でいえば4.2倍が5倍になった。同時に発売されたG7 X Mark IIIは24-100mm相当と以前と変わらないので、レンズにも違いが出たのだ。

 まあ、100mm相当と120mm相当で大きく違うかというと、そこまででもないけど、使い勝手がすごくいいレンジだ。

 それでいて開放F値はF1.8-2.8を維持。これは素晴らしい。

 このクラスのライバルは「RX100M6/M7」になるだろうが、あっちは24-200mm相当と望遠に強いけどF2.8-4.5とその分レンズは暗い。G5 X Mark IIは24-120mm相当と望遠にはちと弱いけどF1.8-2.8と1段以上明るい。

 画素数は2010万画素だ。

 いつものガスタンクで。

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