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2台・3台分の役割を果たすiPhone 11 Proのカメラ、触って分かったその「変態的」魅力(2/2 ページ)

» 2019年09月12日 07時00分 公開
[大石結花ITmedia]
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iPhone 11 Proの変態的魅力

 今回発表されたiPhone 11は、「普通の人」の写真や動画撮影のレベルを格段に上げてくれる。

 日々の思い出を残したり、SNSに投稿するための写真や動画を撮る人にとって、iPhone 11はこれから心強い相棒になるだろう。これまでのiPhoneにあった広角カメラに加えて、iPhone 11からは超広角カメラが利用可能になった。私は今までもiPhoneに超広角レンズのアタッチメントをつけていたが、アタッチメントなしで13mm相当の超広角の画角を撮れると、表現の幅が拡がるので嬉しいアップデートだ。

 9割の人にとって、iPhone 11の新しいカメラやiOS 13の機能であるナイトモードがあれば、十分失敗知らずだが、私のようなガジェット・カメラオタクはどうしても欲しくなってしまう、変態的な魅力を持っているのがiPhone 11 Proだ。

photo iPhone 11 Proと11 Pro Maxの現物にいち早く触れた

 超広角に加え、52mmの望遠カメラがついていて、3眼の iPhone 11 Pro では3つのカメラをUI上でシームレスに行き来する。まるでズームレンズを回しているような感覚だが、思い出して欲しい。3つの焦点距離、3つの色味や光の感度などに合わせてソフトウェア上でキャリブレーションされているのだ。

 また、FiLMiC Proという有料サードパーティアプリを使用すると、上記の3つのカメラに加え、インカメラを同時にプレビューすることができる。可能な全ての画角を確認してから、レンズを付け替えずに好きな画角で撮り始められる。さらに2つのカメラを同時に別クリップとして録画することができる。例えば、iPhone 11 Proをはさみインタビューを行えば、2人の様子を1台で、2アングル同時に録画できるということだ。

photo FiLMiC Proを使えばトリッキーな2アングル同時録画も可能

 3つのカメラは全て4K60fpsで撮影でき、拡張ダイナミックレンジを搭載しハイライトとシャドウのディテールを保持できる。ここは実際に試してみないとなんとも言い難いが、作例を大きなスクリーンで観たところ、暗い路地と車の明るいライトという難しいコントラストの中、高級カメラと見劣りしないダイナミックレンジだということは分かった。

Appleとともに美しい映像をインプット&アウトプット

 3つのカメラをポケットに忍ばせていたら、いつもの風景も違う切り取り方ができるかもしれない。Apple TV+の美しい映像を観て、iPhone 11 Pro で美しい映像を撮る、インプットとアウトプットを繰り返し、感覚を研ぎ澄ませていくのが楽しみだ。

追記:9月13日に公開された、大石結花さんによるYouTube解説動画をご覧ください。

著者について

大石結花(おおいしゆか)

サンフランシスコ在住のデジタルクリエイター。

YouTubeでは、ガジェットレビュー、チュートリアル、Vlogを中心に、クリエイターのための情報を発信する。

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