長年の業務によって形成されたワークフローは、モノが増えすぎて散らかった汚部屋のように混沌(こんとん)としています。まずはAIで手間を掛けずに自動化できるよう、ワークフロー全体を俯瞰(ふかん)して個々の作業が必要かを判断しましょう。このワークフローの判断基準こそが「ときめくか、ときめかないか」です。
それは言い換えれば「利益が出るかどうか」です。仕事で求められるときめきは利益の創出であり、無駄な作業はときめきません。ときめかないワークフローを排除して、利益を生み出すときめきにつなげましょう。
昨今では作業の自動化において、AI以外にRPA(Robotic Process Automation)という選択肢があります。人手が必要な割に利益が出にくい間接業務では、AIよりも安価な費用で、明確なルールによって定型作業を代替するRPAが有力です。
もっとも、肥大化・複雑化したワークフローにおいては、RPAであろうと自動化ための開発や保守管理の負担は避けられません。たとえ従来のやり方で自動化しても、「お片付け」しなければいつまでも作業量自体は減りません。
モノが散乱した部屋に収納スペースを作って整理しても、部屋はきれいになりますがモノは減らないのと同じです。仮にロボット掃除機で床掃除を自動化しても、きれいになるのはモノが置かれていない場所だけです。モノが増え続ければやがて収納スペースからあふれて、モノが部屋を埋め尽くすゴミ屋敷になってしまいます。
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