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パナソニックが「茶筒スピーカー」発売 価格は30万円

» 2019年10月04日 18時51分 公開
[ITmedia]

 パナソニックは10月4日、京都の手作り茶筒の老舗「開化堂」と共同で開発したワイヤレススピーカー「響筒」(きょうづつ)を発表した。11月8日から開化堂で100台限定で販売する。価格は30万円(税別)。

パナソニックの茶筒スピーカー「響筒」

 伝統工芸の継承者との家電共創プロジェクト「Kyoto KADEN Lab.」(京都家電ラボ)の一環。プロジェクトは2015年にスタートし、数々のプロトタイプを開発してきたものの、商品化に至ったのは初めてだ。

 開化堂の茶筒は真ちゅう製で、匠の技術により極めて高い密封性を実現している。これを生かし、響筒ではふたの開閉とスピーカーのオン/オフを連動させた。

 「ふたを開けると、まるで茶葉の香りが広がるように音が立ち上がり、ふたを閉じると、ふたが重力に従ってゆっくりと落ちるように上品に音をフェードアウトさせる」(パナソニック)

響筒と付属の充電台

 スピーカーは、フルレンジ1基のバスレフ型で、独自開発のDSP(Digital Signal Processor)も搭載。上部のディフューザーで音を広げる。響筒のために作ったオリジナルの音源をプリインストールしているため、「商品が届き、初めてふたを開けた瞬間から音が楽しめるという、まるでオルゴールのような機能を持つ」としている。

真ちゅう製のため、経年変化で色に渋みが増すのも特長だという

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