10月12日から13日にかけて、「非常に強い」勢力の台風19号が東海、関東、東北地方などに上陸すると見られている。
大きな被害が予想されており、既にJR東日本や東京都交通局、東京臨海高速鉄道、ゆりかもめなどの鉄道各社が計画運休する見通しで、東京ディズニーランドやイトーヨーカ堂など各種施設も相次いで臨時休業を発表している。
Twitterでは「養生テープ」「物干し竿」「段ボール」など、台風対策のグッズや注意点がトレンドに入り、台風に備えて防災意識が高まっている。
本記事では、台風が来る前にできることの一つとして、「東京都防災アプリ」をスマートフォンにインストールしておくことをおすすめしたい。一部機能は東京都在住者向けだが、各種防災情報がまとまったアプリだ。
「東京都防災アプリ」は、東京都が発行する防災ブック「東京防災」を公式アプリ化したもの。Android/iOS版アプリを無料で公開している。
防災の基礎知識を学べる「東京防災」、暮らしの中での防災知識を学ぶ「東京くらし防災」、災害時に役立つ各種情報をまとめた「災害時モード」という3つのモードを備える。
中でも「災害時モード」は、避難情報や災害情報、安否連絡方法、オフラインで使える防災マップなどを収録。この数日間で役に立ちそうな情報がまとまっている。
中でも、防災マップはチェックしておきたい。事前に地域の地図データをダウンロードしておくことで、通信が途絶えても地図を表示できるようになる他、「一時退避施設」「避難所」「災害時給水ステーション」といった防災施設や、「都立学校」「コンビニ」など、災害時の帰宅を支援する場所の位置を地図上でチェックできる。自分の位置もGPSで取得できるため、目指すべき場所が分かりやすい。
防災マップでオフライン版をダウンロード・表示できるのは東京都に限られるが、小笠原諸島など島しょ部にも対応している。
オフラインマップの他に、Googleマップデータに防災施設情報を表示する「オンラインマップ」や、建物倒壊危険度や火災危険度を表示する「地域危険度マップ」、高潮などによる浸水想定区域を表示できる「水害リスクマップ」機能も備えている。
災害時モードには、防災情報を伝える各Twitterアカウントや、東京都防災公式サイトなど各種防災情報へのリンクが集約されている。
さらに、防災ブック版にも掲載されている「避難の流れ」や「もしもマニュアル」「緊急時の応急処置」などのコンテンツがオフラインで閲覧できるようになっている。
例えば、「避難の流れ」では、避難時の注意点として「出火の原因を作らない」「ブレーカーを落とす」などのポイントをイラスト付きで掲載している。
「もしもマニュアル」では、「心肺そせい法」「骨折・ねんざの応急手当」「新聞紙で暖を取る」「水道水の保存方法」「簡易トイレの作り方」「簡易おむつの作り方」「簡易コンロの作り方」などを、いずれもイラスト付きで分かりやすく解説している。
他にも、「非常時に使える会話集」として、英・中・韓の3カ国語に翻訳された会話集も収録している。
台風19号の被害状況によっては、しばらく通信できない状況が続くこともあり得る。今のうちにアプリをダウンロードし、オフラインマップを使える状態にしておくのがいいだろう。
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