リコーは10月17日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同開発した小型全天球カメラで撮影した宇宙空間の360度写真と映像を公開した。民生品の全天球カメラが宇宙船外で撮影を行ったのは国内初。
リコーとJAXAは、2018年に相互連携に関する覚書を締結し、宇宙空間で使えるカメラを共同開発してきた。今年8月には宇宙空間の温度や放射線などに耐えるため、外装をアルミニウム合金にした通称「ISS THETA」を公開。ISS THETAは9月11日に「H-IIB」ロケットで打ち上げられ、28日に国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。
ISSは、地上から約400キロ上空を毎時27600キロのスピードで周回する有人実験施設。ISS THETAは今後、ISSの船外にある小型衛星光通信実験装置「SOLISS」の動作確認用カメラとして活用される。
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