米オーディオメーカーSonosは11月20日(現地時間)、プライバシー重視の音声アシスタントを開発する仏新興企業Snipsを買収したと発表した。買収総額は約3750万ドル(約40億円)。
Snipsは2013年創業の、パリに拠点を置く非公開企業。従業員数は約50人で、ニューヨークと東京にも拠点を持つ。クラウドにデータを送らずに、ローカルで音声命令を処理するプライバシー重視の音声アシスタントを手掛ける。開発者キットにより、開発者や企業は自社製品にSnipsの音声アシスタントを搭載できる。単純なコマンドであればオフラインで機能するので、プライバシーが守られるだけでなく、Wi-Fiに接続できない家電などでも音声で操作できる。日本通運、仏BNP Paribas、蘭NXPなどがSnipsの技術を採用している。
Sonosは現在、米Amazon.comの「Alexa」と米Googleの「Googleアシスタント」で操作できるスマートスピーカーを販売している。Snipsを買収することで、自社製品でこれらの音声アシスタントと並行してSnipsのアシスタントも利用できるようにする計画だ。
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