キングジムは12月4日、4096段階の筆圧検知に対応した電子ノート「freno」(フリーノ)のクラウドファンディングを「Makuake」で始めた。支援額は3万3000円(税込)から。支援者には2020年4月末までに発送する。5月以降には一般発売も予定している。
frenoは6.8型(1440×1080ピクセル)の電子ペーパーディスプレイを搭載した電子ノート。充電不要のペンを使った手書きノートとしての機能の他、卓上カレンダー機能や、本体に保存したPDFファイルの編集機能を搭載した。表示できるノートのけい線は横罫、TO DOリスト、方眼など12種類を用意。タイトルやタグの検索機能や、カレンダーとノートを連携させる管理機能なども備える。
手書きのノートは約1万3000ページ、PDFファイルは2000件を保存できる。書いたノートはUSBケーブルやmicroSDを使ってPCとやりとりできる他、本体に内蔵する無線LAN機能でDropboxに直接保存できる。
E Ink製の電子ペーパーディスプレイと、ワコムのデジタイザ技術を組み合わせることで「デジタル機器でありながらも、文房具らしい親しみのあるノートであることにこだわった」(同社)という。
サイズは132(幅)×175(奥行き)×9.8(高さ)ミリ、重さ240グラム。本体カラーはマットベージュのみだが、ブラウン、グレー、ブラックの専用カバーを用意する。
キングジムによると、「frenoの企画は約9年前からあったが、当時はまだ電子ペーパーの描画速度が遅く、製品化の承認が得られなかった」という。一般発売前にクラウドファンディングを通して、製品の需要やユーザーとのコミュニケーションなどを行うのが狙い。
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