徐々に「データサイエンティスト」という職業が認知されていますが、歴史の浅いIT業界の中でも新しい職業といえます。「21世紀で最もセクシーな職業」と評されたのは2012年であり、職業として確立されているとは言いがたいでしょう。
現役のデータサイエンティスト本人さえも、キャリアプランを明確に描くことは難しく、将来も不透明なのが現状です。そこで、今後生き残るデータサイエンティストに求められる資質を考えてみました。
自称“AI(人工知能)ベンチャーで働きながら、情報発信するマスクマン”こと、マスクド・アナライズさんが、AIをめぐる現状について、たっぷりの愛情とちょっぴり刺激的な毒を織り交ぜてお伝えします。お問い合わせのメールは info@maskedanl.com まで。Twitter:@maskedanl
(編集:村上万純)
本記事では詳細まで言及しませんが、データサイエンティストには統計、数学、プログラミング以外にもクラウドやSQLなど幅広い技術と知識が求められます。データサイエンティストは従来と異なる職業のため、同じIT業界でもキャリアプランが存在しません。将来にわたって活躍できるデータサイエンティスト像としては、ビジネスシーンを含めて幅広い問題を解決できる人材が考えられます。
そんな理想のデータサイエンティストになるためには、どうすればいいでしょうか?
学習面では、文系・理系と区別せずに「文理融合」し、既存の枠に収まらない知識が必要です。産業界でも、業種や職種を越えた「共創」や「コラボレーション」といった横断的な連携が求められています。
例えば、素材開発において昆虫の構造や仕組みを参考にする事例がありますが、両者の組み合わせが役立つと考えた人はどれだけいるでしょう。データサイエンスは、テクノロジーマニアのものだった時代から、社会の課題解決に使われる時代になろうとしています。将来にわたって活躍できるキャリア構築のため、IT業界以外からも積極的に学ばなければいけません。
そんなデータサイエンティストのロールモデルとなるような“レジェンド”が、他業界に君臨しているのです。
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