エントリーモデルながら、Zシリーズの良さはちゃんと受け継いでるのがいい。それはデザインとファインダーかと思う。
ボディのデザインはZ 6/7の系統なので細くて深めのグリップが非常に持ちやすい。
上から見るとこんな感じ。
上面は簡素化されているが、ちゃんと前後に電子ダイヤルを持っているのが良い。
露出補正はダイヤル単体に割り当てることもできるので、よく使う人はそれをオンにするといい。
前電子ダイヤルはFn1/2のボタンもしっかり持っている。
背面を見ると、ちゃんと親指の置き場所が用意されていることや、モニターがファインダーの(ほぼ)真下にあるので光軸を使い見やすいなど、なかなか良くできている。
残念なのは、AF用のスティックがないこと。AF枠を指定したいときはタッチパネルか十字キーを使う感じだ。
このモニターはちょっと進化していて、モニター右にある「+」「−」「DISP」の3つはタッチパネル。従来はボタンだったこの3つをタッチパネルにして物理ボタンを減らしても使い勝手が落ちないようにしたのだ。
全体に初心者でも分かりやすいようタッチパネルでの操作を充実させており、四角く囲ったところはボタンとして動作する。
ただ、設定を変更するときのインタフェースがちょいと前時代的(それこそ、かつてNikon 1で採用されていたものと同じ)なのはいただけない。
iボタンで出るメニューもタッチ操作が可能だ。
項目を選んだあと、ちゃんとOkを押すかタップして決定してやらないと設定されないというのはちょっとまどろっこしい(というか決定し忘れて設定が変わってないと焦ったことも)。
ファインダーは、Z 6/7に比べるとワンランク落ちるが、エントリー機としては大きくて見やすくて実用的で覗いてて気持ちいい。
EVFのコストって削られやすいだけに、これはうれしい。グリップをぎゅっと構えてファインダーを覗いて撮りたくなるカメラだ。
ただ、タッチパッドAFに未対応なのが残念すぎる。
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