米Honeywellは3月2日(現地時間)、3カ月以内に「量子ボリューム64」の量子コンピュータを利用可能にすると発表した。
量子ボリュームは、量子ビット数とエラー率、量子ビット間の接続の質などを総合した量子コンピューティングの性能を定量化するための指標。例えば米IBMは1月、量子ボリューム32を達成したと発表した。
HoneywellはWebサイトで公開した論文(リンク先はPDF)で、量子電荷結合デバイス(QCCD)アーキテクチャを実証したとしている。
同社は、今後5年間、量子ボリュームを毎年1桁増加させる計画。
また、JPMorgan Chaseと協力して量子アルゴリズムを開発することも発表した。
同社は昨年、米Microsoftとのパートナーシップを発表した。このパートナーシップでは、「Microsoft Azure Quantum」サービスを通じてHoneywellの量子コンピュータへのクラウドアクセスを提供している。
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