この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「国内パブリッククラウド市場、トップはAWS、2位はマイクロソフト、3位は富士通がGoogleを上回る。Synergy Research Group」(2020年4月6日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米調査会社のSynergy Research Groupは、2019年第4四半期における日本や中国を含むアジア太平洋地域のパブリッククラウド市場に関する調査結果を発表しました。
この調査は、各パブリッククラウドのIaaSとPaaSの売り上げをベースに比較したものです。
このうち日本市場を見ると、トップはAmazon Web Services(AWS)、2位はマイクロソフトと、グローバル市場での順位通りになっていますが、3位にはGoogleを上回って富士通がランクインしています。
そして4位にGoogle、5位にNTT、6位にソフトバンクと、3位以下に国内ベンダーが顔を出している点が特徴でしょう。
中国市場は日本以上に国内ベンダーが強さを見せています。1位がアリババ、2位がテンセント、3位がバイドゥ、4位はシンネットが運営するAWSのサービス、そして5位にチャイナテレコム、6位がチャイナユニコムとなっており、ほぼ国内ベンダー一色です。
そしてアジア太平洋地域全体のシェアではAWSが総合でトップ。2位にアリババ、3位マイクロソフト、4位がGoogle、5位にテンセント、6位にバイドゥと、グローバルで強いベンダーの中に中国ベンダーが食い込んでいます。
このアジア太平洋地域の順位は、Synergy Research Groupが発表した2018年第3四半期のアジア太平洋地域のシェアランキングから変わっていないので、中国のクラウドベンダーは少なくともアジア太平洋地域におけるクラウド市場の成長と歩調を合わせた成長を見せていることが推察されます。
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