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大きく進化した「Logic Pro X」 GarageBandのLive Loopsと何が違うのか?(1/4 ページ)

» 2020年05月14日 13時13分 公開
[松尾公也ITmedia]

 米Appleの音楽制作ソフト「Logic Pro X」がバージョン10.5にアップデートされた。この製品名になってから最大のアップデートということで、さまざまな機能が追加されている。実際に触った上で紹介していこう。

photo Logic Pro Xバージョン10.5

 Logic Pro Xは2万4000円(税込)と、ピッチ修正まで可能なフル機能のDAW(音楽制作ソフト)としては恐ろしく安い。もともとMacとWindowsの両プラットフォーム向けにリリースされていた製品をAppleが買収し、Windows版を切り捨てた上で戦略的な低価格で提供し、安定的に機能強化を続けてきたというものだ。バージョンアップはLogic Pro Xになってから7年間、ずっと無料で提供されているし、同じApple IDであれば何台でもインストールできる。Appleエコシステムから離れられないようにするアディクティブな製品でもあるのだ。

 そして、そのLogic Pro Xと同じエンジンを搭載していながら全てのMac、iPad、iPhoneで使えるDAWがGarageBand。こちらは完全に無料。Logic Pro Xほどではないが、他社のエントリー向け有料DAWよりも多彩で強力な機能を持っている。

 Logic Pro XとGarageBandという両輪がAppleの音楽エコシステムを堅固なものにしているわけだ。

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