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極めて順当に進化したキヤノン「EOS Kiss X」、4K動画撮影に親指AFも荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/4 ページ)

» 2020年05月16日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 光学ファインダーの視野率は約95%。残念ながら100%にはならなかった。

走ってくる列車をサーボAFで秒7コマで連写
連写した中の1枚(18-55mm 55mm 1/500秒 F5.6 ISO100)

 EOS Kiss系は一眼レフでありながらライブビューで使う人を多く見かけるのも特徴かと思う。デュアルピクセルCMOSセンサーを採用していることもあり、ライブビュー時のAFも快適だ。

ライブビュー時の画面。タッチAFや瞳AFも使える

 ライブビュー時は、AF固定なら約秒7.5コマだがサーボAF時は約秒4.5コマに落ちる。

 今回光学ファインダー時も人物の顔を検知する顔優先AFが可能になった。22万画素の測光センサーを用いた顔検知を行えるのは画期的だ。ただ測距点は45点で周辺部はサポートしてないため、あくまでも45点の範囲内での顔優先となる。

 対してライブビュー時は瞳検出にも対応。人を撮るときはやはりこちらが有利だ。

 で、ここで人物作例が入るタイミングであるが、今回非常事態宣言中で人との接触を避ける必要もあるため、人物撮影はしてないのである。残念ながら。

 ライブビューで使う背面モニターはバリアングル式でタッチパネル対応。レスポンスは良く、ライブビューモードにするとミラーレス一眼のように使える。

バリアングルモニターで横に開いて回転させる。このときの操作系はミラーレス一眼と同じ

 ローアングル作例とハイアングル作例をどうぞ。

低い位置にカメラをセットし、開いて回したモニターを上から見ながら竹の子を撮影(18-55mm 30mm 1/80秒 F5.6 ISO125)
少し上から撮るためにモニターを開いて下からのぞきつつ撮影。白い皿に白いクリームなので+1の補正をかけてある(18-55mm 55mm 1/100秒 F5.6 +1 ISO2000)

 シャッタースピードは最高で1/4000秒。

 ISO感度はISO100から25600で拡張ISO感度としてISO51200まで上げられるというのは前モデルと同じだ。

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