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極めて順当に進化したキヤノン「EOS Kiss X」、4K動画撮影に親指AFも荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)

» 2020年05月16日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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 高感度時の画質はAPS-Cサイズのセンサーとしては最高とはいえない……要するにもうちょっと頑張ってほしい感はある。被写体にもよるがISO6400くらいまでかなという感じだ。高感度時のざらつきや彩度の低下がちょっと気になる。

ISO1600から51200までを等倍表示して並べて見た。感度を上げるとディテールがどんどんざらついてくる感じ
夜の団地をISO12800で。シャドウ部がぎゅっと締まってる(18-55mm 18mm 1/20秒 F5.6 ISO12800)
ソファで寝てるうちの猫。白いので+1の補正をかけて撮影。ISO3200で。このくらいなら常用できる(18-55mm 55mm 1/100秒 F5.6 +1 ISO3200)

 ダブルズームキットにはさらに55-250mmの望遠ズームレンズもセットになる。

 軽くて細い望遠レンズなので役立つだろう。

寝転がってた黒猫にカメラを向けたらじっと見つめられた。遠くてもこれだけアップで撮れる。55-250mmというのはなかなかよい(55-250mm 250mm 1/400秒 F5.6 ISO1000)

EOS Kissはどこへ行く?

 さて、エントリー向けのEOS Kissは4モデルある。

 一眼レフとして上位のKiss X10i、小型軽量の「Kiss X10」、安さの「Kiss X90」。そしてミラーレスの「Kiss M」だ。

 何世代も前の映像エンジン(DIGIC 4+)を搭載したX90はまあおいとくとして(おすすめしない)、残りは3モデル。

 性能でいえばX10iが一番よく、光学ファインダーをのぞいて撮ることが多いならおすすめ。一眼レフだけどライブビューで撮ることが多いなら安くて小さくて軽いX10がいい。これがKiss Xの主力モデルでもOKだと思う。でもライブビュー撮影がメインなら、ミラーレス一眼のKiss Mの方が理にかなってるし小さくて使いやすいんじゃないか。

 悩ましいところである。個人的にはX10iよりもKiss Mの後継機を見たかった。Kiss Mの発売から2年。今後、ミラーレス一眼が主流になっていくことを考えると、そろそろ出すべきじゃなかろうかと思う。

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