若者に人気のSNS「Snapchat」を手掛ける米Snapは6月3日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領の公式アカウントのプラットフォームでのプロモーションを停止すると発表した。
Snapは米The Vergeなどのメディアに対し、「われわれは現在、大統領のコンテンツをSnapchatのディスカバータブでプロモートしていない。人種間の暴力と不正を扇動する人物の声をディスカバータブで宣伝することで拡散することはない」という声明文を送った。
トランプ氏のアカウント「realdonaldtrump」は、検索すれば表示されるが、ディスカバータブには表示されない。
同社のエヴァン・シュピーゲルCEOは1日、従業員宛の公開書簡で、「Snapchatは、人種的暴力を扇動する人々のアカウントを米国で宣伝することはできない。ディスカバーは、宣伝すべきものを編集するプラットフォームだ。われわれは、プラットフォームで良い影響を与えるためにできることについて何度も話し合った。コンテンツがガイドラインに準拠している限り、分断を強めるアカウントを停止することはないが、いかなる方法でも宣伝はしない。(中略)愛に目を向けるのに遅すぎるということはない。われわれの偉大な国のリーダーが、われわれの存在意義である自由、平等、正義のために努力してくれることを心から願っている」と語った。
トランプ氏の選挙キャンペーンチームは同日、「Snapchatは大統領選を不正にしようとしている。企業の資金を違法に利用してジョー・バイデンを宣伝し、トランプ大統領を抑圧している」という声明文を発表した。シュビーゲル氏が「極端な左翼の暴動動画を宣伝し、ユーザーに米国を破壊するよう奨励している」という。
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