東芝など12機関、盗聴不可能な暗号技術「量子暗号通信網」の共同開発へ
東芝は7月29日、NECや三菱電機、東京大学などと共同で次世代暗号技術「量子暗号通信網」の実用化に向けた研究開発を始めると発表した。総務省の委託事業で、期間は2024年度までの約5年間。初年度(2020年度)の予算は14億4000万円としている。
100台以上の量子暗号装置と数万単位のユーザー端末を収容できる、広域かつ大規模なネットワークを実現するために必要な技術開発や検証を行う。
東芝は代表研究機関として研究成果の取りまとめを担う他、NEC、三菱電機、古河電気工業、浜松ホトニクス、東京大学、北海道大学、横浜国立大学、学習院大学、情報通信研究機構、産業技術総合研究所、物質・材料研究機構が研究開発に参画する。
量子暗号通信は、量子力学の原理を利用し安全な通信を可能にする技術。光ファイバーを使って光子(光量子、光の最小単位)に情報を載せ伝送するため、原理的に盗聴ができない。一方、光子という微弱な光を扱う関係から、伝送距離や伝送速度に課題を抱えている。こうした課題を解決するべく、共同事業では通信の高速化や中継技術などに取り組む。
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