テスト印刷には、付属のUSBメモリに同梱されていたチェスの駒「rook」を使う。rookは城や見張り塔を模した「ルーク」と呼ばれる駒で、サンプルデータは中に階段があったりと複雑な形状。アルファベットもエンボスされていて、3Dプリンタの性能を知るには良いのだろう。
レジンをタンクにセットし終わったら、タッチパネルから印刷メニューを開き、そこでデータを選択。そこでデータの仕上がりビューもアイコンに表示されるので分かりやすい。
プレイボタンを押したら作業が始まる。パーセンテージ表示がされ、現在どの部分を紫外線照射で定着させているかも画像で見せてくれるので途中経過が分かって良い。といってもずっと待機しているには長い(数時間かかる)ので、その間には仕事をしているといいだろう(しなくてもいいけど)。
こういうときには、画面に「xx時間xx分かかります」と表示されたら、SiriにでもAlexaにでも、「xx時間xx分たったらアラームして」と言っておけば済むのが楽でいい。その時間になって3Dプリンタのところに行ったらもう出来上がっているというわけだ。
プリントが終わると、ビルドプラットフォームは上昇し、印刷物の全貌が見える。サンプルの場合、ルークが逆さまに張り付いてぶら下がっていることになる(氷の惑星ホスでのルークを思い出しますよね)。これをスクレイパーではがして、2段階洗浄してUVランプで2次硬化するという流れだ。水洗いタイプのレジンだと洗浄の部分が楽になるが、その前後の工程は同じ。慣れてくればそれほど苦ではない(もちろん注意しながら)。
最後に2分ほどUVライトで紫外線を当てて終わり。
出来上がったルークは、2つ(チェスなので)。とても積層して作られているとは思えない滑らかさで、手で触ってもざらざらしない。丸みのある部分もスムーズ。これが光造形の実力か。さすがライトサイドのジェダイである。
次回はフィギュアの製作に取り掛かる。人物の3Dモデルをオリジナルで作って、それをスライサーと呼ばれるソフトで3Dプリンタ向けデータに変換し、光造形3Dプリンタで出力する。かなりハードルが高そうだが、できてしまうのだ。
第3回フィギュア製作編はこちら。
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