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Apple、アプリ内でのリアルイベント参加費は30%税徴収せず Facebook以外も、ただし年末まで

» 2020年09月28日 08時28分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Appleは、App Store上のアプリ内決済について、オンラインイベントの参加費については2020年12月末まで30%の手数料を徴収しない──。米CNBCなどが9月25日(現地時間)、米FacebookとAppleのコメントを添えて報じた。

 Facebookは8月、コロナ禍でリアルなイベントを開催できなくなっているFacebookページオーナーのために、オンラインイベントを「ライブ動画」で有料で開催する機能を公式アプリに追加した。FacebookはAppleに対し、このイベント参加費からはいわゆる「Apple税」、30%の手数料をとらないよう求めたが、Appleはガイドラインを盾にこれを拒否した。

 fb FacebookはApple税免除を拒否され、アプリに「Appleがこの購入費の30%を取る」と表示しようとしたが、これもAppleに拒否された

 Facebookは25日、AppleがFacebookアプリ経由のイベント参加費からの手数料徴収を年末まで停止するとメディアに語った。同社の広報担当者はCNBCに対し、「Appleは3カ月だけ徴収停止に同意した。その後は、(コロナ禍で)苦労している企業はApp Store税を全額払わなければならない」と語った。

 この特例は、Facebookアプリだけでなく、AirbnbとClassPassにも適用される。また、対象となるイベントはオンラインのみで、ゲームクリエイターには適用されない。Appleの広報担当者は、ゲーム業界はコロナ禍の影響を受けておらず、そもそもこれまでもオンラインイベントを実施してきたと説明した。

 Facebook自身は、少なくとも来年の8月までは、Webで「Facebook Pay」を使ってのオンラインイベント参加費決済では手数料を取らないとしている。また、米GoogleもAndroid版アプリでの手数料を取らないことで合意済みだ。

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