会津大学(福島県会津若松市)は11月25日、画像認識AIを活用してクマを撃退する「野生動物検出システム」を利用し、実際にツキノワグマを追い払う様子の撮影に成功したと発表した。同学の公式サイトで動画を公開している。
野生動物検出システムは、同学の齋藤寛上級准教授らを中心としたグループが開発。カメラやサイレンなどを搭載した機器をツキノワグマが出没しそうな場所に設置し、周辺の動く物体を自動で撮影。画像認識AIがツキノワグマかどうか判別する。
ツキノワグマだった場合、強い光とサイレンを発して追い払い、事前に登録されたメールアドレスに出没情報を送信する。公開された動画では、ツキノワグマが音と光に驚いて逃げていく姿を確認できる。
ロボティクス事業などを手掛けるベンチャー企業のFabo(福島県会津若松市)と11月から実証実験を行っていたところ、24日に初めてクマを追い払う様子を撮影できたという。今後は検出率の向上に向け、機械学習モデルを改良していく方針。
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