2020年のユーキャン主催「新語・流行語大賞」が12月1日発表され、新型コロナウイルスの感染防止を目的とする新概念「3密」が年間大賞に選ばれた。トップテンには任天堂のゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)や、人気アニメ「鬼滅の刃」などもランクインした。
ユーキャンは「3密」について「当初広がりを見せなかったが、東京都の小池百合子知事が殺到する報道陣に“密です”を連呼したことなどからネット上で話題となった」と指摘。Twitterには発言を題材にした投稿が相次いだ他、個人開発によるゲームも登場した。
3密は「密閉」「密集」「密接」の頭文字を取った造語で、厚生労働省が新型コロナウイルスの感染拡大防止のために作成したポスターのスローガンとなっていた。
3密はその後、「Crowded places」「Close-contact settings」「Confined and enclosed spaces」と英訳され、世界保健機関(WHO)が感染防止策として採用するなど海外でも使われている。
選考委員の金田一秀穂氏は3密について、結婚の条件としての「3高」、大変な肉体労働を表す「3K」を事例に「いくつかある大切な項目をまとめる言い方が日本語にはあって、得意技ともいえる。この悲劇的厄災の中にあっても、日本語はその特性を発揮して注意すべき心得をまとめて表し、予防を喚起した」と評した。
その他、トップテンにはNetflixが配信する韓流ドラマ「愛の不時着」や政府が全世帯に配布した「アベノマスク」、コロナ禍で広がったオンライン授業やオンライン飲み会などを総称した「オンライン〇〇」などがランクインした。
新語・流行語大賞を巡っては、11月5日に30候補が選ばれていた。
トップテンは以下の通り(50音順)。
新語・流行語大賞の候補に「Zoom映え」「テレワーク」 「PCR検査」などコロナ関連も多数
「○○ペイ」「タピる」「ドラクエウォーク」 新語・流行語大賞にノミネート
流行語大賞候補に「eスポーツ」「仮想通貨」「TikTok」
流行語大賞「インスタ映え」とは何だったのか 2017年を振り返る
ユーキャンの流行語大賞、「インスタ映え」「忖度」が大賞にCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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