NTTドコモは12月14日、独自の測位衛星システム(GNSS)を使い、最高時速290kmで走行するフォーミュラカーの位置を誤差約10cmで測定する実験に成功したと発表した。同技術を活用し、自動車・鉄道業界を含むさまざまな環境で、高精度な位置測定技術の実現を目指すという。
実験は12月4日から6日にかけて鈴鹿サーキットで開催された「全日本スーパーフォーミュラ選手権」にてNTTと共同で行った。フォーミュラカーに設置したアンテナとLTE内蔵型の受信機が、測位衛星や位置の補正情報を送信するシステムと通信し、走行中の車体の位置をリアルタイムに測定した。
サーキット内に設置したラップタイム計測用ビーコンの通過位置と測位衛星の測定結果を比較したところ、誤差約10cmの位置測定ができていることを確認した。
ドコモは高速で動く物体に対して高精度な位置測定ができれば、自動車や鉄道の自動運転で正確な制御ができる他、線路や道路などの交通インフラを、走行中に精密点検できると予測している。
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