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» 2021年02月18日 07時33分 公開

Facebook、オーストラリアでニュース共有制限へ メディアへの対価義務付け法案に抗議

Facebookはオーストラリアのニュースフィードでの記事共有を制限すると発表。プラットフォームに記事を掲載する企業にメディアへの対価支払いを義務付ける法案に抗議する目的だ。Googleは既に複数のメディアと契約済みだ。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookは2月17日(現地時間)、オーストラリアのニュースフィードでのニュースコンテンツの共有を制限すると発表した。オーストラリアで間もなく成立する法案に抗議するためとしている。

 この制限で、オーストラリアのFacebookユーザーはニュースコンテンツをニュースフィードで共有できなくなる。ニュースメディア自身はコンテンツを投稿できるが、それをユーザーが共有できないので拡散しにくくなる。

 この法案「Digital Platforms Mandatory Bargaining Code) Bill 2020」は、米GoogleやFacebookなどが自社プラットフォーム上にメディアの記事のリンクやスニペットを掲載するのであれば、その対価をメディアに支払うよう義務付けるもの。プラットフォーマーとメディアが交渉しない場合、政府が任命する仲裁人が対価を決定する。

 australia 法案にはFacebookとGoogleが名指しで挙げられている

 Facebookは、この法案は「われわれのプラットフォームニュースメディアとの関係を根本的に誤解している」とし、「メディアはGoogle検索に自発的にコンテンツを提供してはいないが、Facebookに対しては積極的にニュースを投稿している」と主張。メディアはニュースフィードにコンテンツを投稿することで新たな読者を獲得し、サブスクリプション増加につなげることで大きな利益を得ていると説明した。

 同社はメディアの記事をまとめて読める「Facebook News」を一部の国で提供しており、一部の大手メディアに対しては契約料を支払っている。

 news Facebook News

 Googleも一時期この法案に反対し、サービスをオーストラリアから引き上げると警告した。だが、その後スコット・モリソン首相とスンダー・ピチャイCEOの話し合いにより、Googleがグローバルに展開するニュースメディア向けサービス「News Showcase」をオーストラリアでも提供することになった。

 Googleは同日、“メディア王”ルパート・マードック氏率いるNews CorpともNews Showcaseの契約を結んだと発表した。

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