シャープは3月15日、薄型テレビ「AQUOS」向けのクラウドサービス「COCORO VISION」をリニューアルすると発表した。AI(人工知能)が利用者の視聴履歴などを学習してコンテンツを紹介する“AIレコメンド”を終了。これに伴い、スマートフォンアプリ版「COCORO VISION」も15日にサービスを終えた。
AIレコメンド終了についてシャープは「過去のリニューアルで実装した(AIを使わない)キーワード登録の方が利用率は高かった。またコロナ禍でVoDが普及し、各有料サービスのおすすめ情報を掲載する方が初心者層は入りやすいと判断した」と説明している。キーワード登録は利用者が任意のワードを登録すると、関連するコンテンツを紹介する機能だ。
リニューアル後のCOCORO VISIONは、自宅で手軽に楽しめる趣味、教養、健康などの動画をテーマ別に整理、紹介する。VoD各社のドラマや映画は契約の有無に関係なくタイムリーに掲載するなど「“おうち時間”がより楽しくなるエンタメ・生活情報サポートアプリへと進化する」としている。
一方、これまで別途「COCORO HOME」アプリをテレビに導入しなければ使えなかったシャープ製電化製品(COCORO+対応機)との連携機能をCOCORO VISIONに統合する。これにより、洗濯機が洗濯を終えたり、キッチン家電が調理を終えたりしたタイミングでテレビの画面に通知がポップアップするようになる。エアコンが設置されている部屋の温度上昇なども検知して知らせるという。
対応するテレビは2017年以降の4K/8Kテレビ。3月29日以降のソフトウェアアップデートで新しいCOCORO VISIONに変わる予定だ。
COCORO VISIONは、2016年に単体のネットワークプレイヤーとしてスタート、17年にAQUOSに統合された。スマートフォン版は利用者におすすめコンテンツ情報を通知する役割などを持っていたが、1月末に映画を扱う「COCORO VIDEO」、2月26日に音楽やゲーム情報の「COCORO MUSIC」「COCORO GAME」と相次いでサービスを終了。15日にアプリの配信を終えている。
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